さがみはら中央区版 掲載号:2018年7月5日号
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はやぶさ2 小惑星到着 歴史的な一歩 偉業達成に市内も歓喜

社会

到着を確認し、ガッツポーズして喜びを表す管制室のスタッフたち=6月27日、JAXA(JAXA提供)
到着を確認し、ガッツポーズして喜びを表す管制室のスタッフたち=6月27日、JAXA(JAXA提供)
 地球・海・生命の起源に迫るため、小惑星リュウグウへ向けて航行を続けていた小惑星探査機「はやぶさ2」が6月27日、目的地上空についに到着した。同機は来年までに3回ほどの着陸を試み、破片などのサンプルを採取するミッションに臨む。偉業達成に市内からは歓喜の声があふれた。

 2014年12月3日に打ち上げられてから1302日目。歴史的瞬間を迎えたことを受け、津田雄一プロジェクトマネージャは記者会見で「今日は本当に嬉しい日」と話し、満面の笑みを見せた。

 強力な電場で加速、高速で噴射し推進力を得るイオンエンジンの運用が終わった6月3日以降、はやぶさ2はリュウグウまでの距離の誤差を縮めて推進させる光学電波複合航法(光学航法)により、目的地への接近誘導が慎重に進められてきた。同航法は地球から3億Km離れた地点にある大きさ約900mの天体に到着させるための技術で、その難度は日本からブラジルまでの距離2万Km先にある6cmの的を狙うのに等しいと例えられる。そうした目的地までの航行中のズレがほぼゼロになったことを受け、津田マネージャが到着を判断。管制室からは拍手と大きな歓声が沸き起こった。

 今後は、リュウグウの表面に衝突装置で人工クレーターを生成して着陸を試み、破片などを採取するミッションに臨む。

未知の探査「大胆に挑む」

 はやぶさ2がめざした小惑星リュウグウは有機物(炭素を含む化合物)や水を多く含むC型小惑星で、破片などをサンプルとして採取して調べることにより、惑星の成り立ちに加え、海や生命の起源に迫ることが期待される。津田マネージャは記者会見で、待ち構える次なるミッションについて「リュウグウは人類が初めて到着した天体。新しい世界の探査に取りかかることになる。果敢に挑戦し、創造性を持って大胆に探査に臨みたい」と言葉に力を込めた。はやぶさ2のミッションの意義について質問が飛ぶと、「到着だけでもミッションとして非常に成果がある」とし、「探査を前提に、着陸や地球への帰還もしなくてはならない。こうしたステップには慎重さ、繊細さ、大胆さが必要で、それを日本の宇宙科学の技術力、科学力で進められるのは経験値になる」と説明。最後に「はやぶさで培った成果で、はやぶさを超えたい」とミッションへの決意をにじませた。はやぶさ2は1年半ほどリュウグウに滞在した後、小惑星を出発。2020年末の地球帰還を予定している。

市内からも喜びの声

 はやぶさ2のリュウグウ到着が全国的に報じられる中、JAXA相模原キャンパスを構える市内でも、喜びの声が上がっている。

 宇宙をテーマにした体験プログラムなど毎月1回活動を行っている日本宇宙少年団相模原分団に所属する黒岩叶多さん(12)は、はやぶさ2について「サンプルから地球の太陽系の誕生を早く知りたい」と期待感を示すと、荻野勇さん(10)は「トラブルなく行ってほしい。管制室の皆さん、頑張って」と激励の言葉を述べた。分団のリーダー・澤井政信さんは「はやぶさの失敗を糧に、次のはやぶさ2では失敗しないといった教訓を子どもたちに感じてもらえたら。サンプルも初めての試みであり成功してほしい」。「銀河をかけるまち」を掲げてまちづくりを進める淵野辺駅北口の商店街・にこにこ星ふちのべ商店会の萩生田康治会長は「この成功で市も盛り上がるし、子どもたちも地元からこんな偉業が達成されたことで、夢を持ってくれたら。次の任務も成功を祈ります」と話し、はやぶさ2の今後の探査に向けてエールを送った。

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