自社の換気扇を紹介する社員の中野さん
レンジフード（キッチン用換気扇）の開発や生産、販売を行う「富士工業」（柏村浩介社長）。同社は淵野辺に本社を構え、他にはない独自の製品で世界の「オンリー１」をめざしている。
１９４１年に前身となる「日本マイカ工業所」を川崎で設立。商号を「富士工業」に変更し、65年に相模原へ移転した。以来、淵野辺の工場を生産拠点とし、「汚れない」換気扇などの開発でグッドデザイン賞を６度受賞。その他にも調理時の汚れた空気をろ過し、室内に戻すことで空調エネルギーを節約する「室内循環型」のレンジフードを国内で唯一、開発・生産している。
同社は創業77年を機にこのほど、海外ビジネスをより強化するため、世界統一ブランド「ＦＵＪＩＯＨ」を策定。シンガポールや上海を中心に、さらにグローバルに事業を展開させていく。
地域に密着した貢献活動も行う同社。清掃ボランティアをはじめ、毎年夏祭り・秋祭りを開催しており、毎回１０００人ほどの地元住民が集まるなど地域との交流の場となっている。
同社は「市民の方にユニークな製品を創る会社があると思ってもらいたい。富士工業が相模原にあってよかった、と思われる会社をこれからもめざしていきたい」と展望を語った。
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