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後継者不足「兼業」に光明 区内酒店で成功事例

社会

公開:2019年1月10日

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 「少子高齢化」と「人口減少」が進行する日本。社会構造を変化させる2つの波が、企業に深刻な事態を引き起こしている。その一つが「後継者不足」。事業が黒字でも後を継ぐ者がいないことで、廃業を余儀なくされる事態も増えている。

 帝国データバンクが昨年11月、全国約27万6千社を対象に行った調査結果によると、全体の66・4%が「後継者不在」と回答し、数値は上昇傾向を示す。市内でも後継者不足は徐々に表面化しており、中小企業を支援する相模原市産業振興財団の担当課によると近年後継者不足、事業承継に関する相談は増加しているという。担当課は「相談はさらに増加する可能性があるので、支援策などを充実させていく必要がある」と危機感を募らせている。

次世代呼び込む契機

 市内の企業が頭を悩ませる中、南橋本の「Sake・ Wine OIKAWA」は新たな形で事業承継を成功させている。同店は元々、地元で50年以上前に開業した老舗酒店。長く店主・老川修司さんと夫人で店を切り盛りしてきたが、近年、修司さんが体調を崩したことで仕事を制限していた。

 家業が縮小していく姿を目の当たりにしていた娘の由美さんは「お店は用事がなくても地元の人が集うような場所。地域のコミュニティを閉ざしてはいけない」と店を継ぐことを決意。だた、大手信託銀行などに勤め金融業界で長く活躍し、現在も本業を持っていた由美さんは会社の許可を取り「兼業」を選択。店舗での販売は両親が対応する一方、由美さんは本業の仕事量をコントロールしながら、休日を活用し仕入れや販路拡大に奔走している。以前は店頭のみの販売だったが、本業で培った経験を生かしネットを活用した販売手法を取り入れるなど新たな取り組みも。その結果、若い層の顧客が店を訪れるようになり、地域の活性にも一役買っている。

 由美さんは「『働き方改革』が叫ばれる中、兼業も選択肢の一つ。商売の大先輩である両親の考えを継承しながら運営していきたい」と話す。
 

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