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市内小中学校 パラ種目体験広がる 市、促進事業を拡大へ

スポーツ

公開:2019年1月17日

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目隠しをした状態で競技を体験する生徒=10日、同校
目隠しをした状態で競技を体験する生徒=10日、同校

 2020年東京オリンピック・パラリンピックへの機運醸成と共生社会の重要性を学ぶことを目的としたパラ種目体験が市内小中学校で広がりを見せている。市は昨年からパラリンピック経験者を招いた体験授業を実施しており、今年に入り既に5校で開催された。今後も従来の車いすバスケットなどの体験と並行しながら事業を一層推進していく考えだ。

 今回行われたのは、日本財団パラリンピックサポートセンターが全国の学校で開催している体験型の出前授業「あすチャレ!スクール」。パラスポーツを通じて子どもたちがパラ選手と触れ合うもので、人間の多様性や、夢・目標を持つ価値などを学ぶ機会とすることを狙いとしている。

 こうした児童生徒のパラ種目の体験が全国的に広がる中、市ではこれまで車いすバスケットの体験事業や、小学校連合運動会での車いす陸上競技の実演などで普及を図ってきた。加えて今回は、児童生徒のパラリンピックへのさらなる理解と実施校の拡大を図るため、全国で実績を残す同事業への参加を計画し、このほど各校での開催にこぎつけた。

 10日には緑が丘中学校(上西雅己校長)で全学年を対象に視覚障害者競技のゴールボール体験を実施。同競技の北京パラリンピック女子代表の高田朋枝さんが講師として来校し、指導にあたった。ゴールボールとは視覚を完全に遮る目隠しを着用した状態で3対3に分かれ、鈴の入ったボールを転がし、ゴールを狙う競技。この日は講師らによるデモンストレーションの後、数人の生徒が実際に目隠しを着用して競技を体験。音だけが頼りの状況に生徒らは難しさを感じながらも、真剣に取り組んだ。体験後の講話で高田さんは、自分に自信をつけるために北京をめざした話を披露。現在は東京パラリンピック出場に向け、練習に取り組んでいることも明かした。

 競技を体験した鈴木拓人さん(3年)は、「ボールと自分の距離感が分からない上に、視界が遮られたことで孤独感を感じ、怖かった。高田さんは障害があることで大変な経験もしたのかもしれないが、信念を持っていてすごい」と話した。

 パラ選手を招いた体験授業について市は、実施校の拡大を視野に一層推進していく考えで、市の担当者は「今後も体験を重視した事業を行い、パラスポーツの普及と共生社会の実現につなげていきたい」と話している。

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