清新小学校の「冒険の森」の木を一部伐採して清新公民館の駐車場を拡張する計画をめぐり、地域住民や保護者、卒業生らから反対の声が上がったのを受け、市は昨年12月に整備面積を約4割減らす検証案を作成した。
原案では約440平方メートルを利用して新たに10台分の駐車場を確保する予定だったが、約265平方メートルに5台分を確保する方針に変更。これにより、冒険の森の整備面積が約4割、伐採する樹木も14本から3本に減少する。市では、公民館と隣接する学校敷地を新たに利用し、3台分の駐車スペースを確保することで減少した5台分を最低限補う考え。
市が12月22日に開催した検証案の説明会には、地域住民ら85人が参加。市の説明を受け、参加者からは、「面積や伐採数が減少し、妥協案としては良い」、「公民館は防災拠点なので、防災にも関わるという意識では拡張は必要」といった肯定的な意見が出た一方、「冒険の森を縮めてまで増設しないといけない理由がわからない」、「清新公民館の駐車場の利用状況を見極めた上で、整備をしたらどうか」との声も上がった。
市は現在、説明会での意見を参考に、駐車場整備計画を検証している。なお、工事業者と契約している5月末までの工事期限は変更しない考えだ。