市は2月から、スマートフォンアプリ「LINE」を通じた対話型案内サービスの市民向け実証実験を開始した。AI(人工知能)が行政の手続きや制度などの質問に答えるもので、同様のサービスをLINEで運用するのは全国的に珍しい。市では利用状況や問合せ内容をもとに、4月以降の本格運用を検討する考え。
三菱総合研究所などが開発するAIを駆使した自治体向けの同サービスは、これまで全国35自治体が活用。県下では川崎市が同様のサービスをHP上で利用できる実証実験を行っている。
こうした中、相模原市では、高齢者の利用が多い市のコールセンターに加え、問合せ手段の一つとして気軽に使えるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に着目。若者を中心に幅広い層が利用するLINEを用い、同サービスの実証実験を行うこととした。
同サービスでは「子育て」や「住まい」など様々な行政サービスの手続や制度に関する市民の問合せに、AIが回答。LINE上で知りたいことを入力すると質問に応じた回答が画面に表示され、詳細を記載した市のHPに移動することもできる。質問に対するAIの回答の組み合わせは1464通りで、いずれにも該当しない場合は「答えられない」と表示される。
実証実験は3月末までで、市のHPや広報紙、フェイスブック内にある専用のQRコードを読み取り、LINEで「ともだち登録」することで利用可。「お試しサービス」のため費用は無料。市では本格運用へ向け、実証実験期間中の利用状況や問合せ内容、サービスに対するアンケートの結果などを検討材料とする。
担当の市情報政策課は「24時間使えるので気軽に利用して欲しい。市民の方に率直な意見を頂き、評価してもらえれば」と話している。問合せは同課【電話】042・769・8212へ。
さがみはら中央区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>