協栄スイミングクラブ相模原(並木)所属の橋本麻衣さん(14)が東京・辰巳国際水泳場で行われる日本選手権(4月2日〜8日)に出場する。3月のジュニアオリンピックカップにも出場するなど急成長を遂げる橋本さんが、全国の檜舞台でさらなる飛躍を期す。
橋本さんは昨年12月のかながわゆめ国体開催記念に200m平泳ぎで出場し2分34秒19で3位に食い込むと、2分34秒台の壁を乗り越えようと年末年始の泳ぎ込みを実施。徹底してストローク(水をかくこと)の改善に向けた練習に取り組んだことが奏功し、1月の相模原市短水路選手権では2分30秒11(2位)をマークし壁を破った。
続く2月のジュニアオリンピックカップ予選(全国大会予選)では50m、100m平泳ぎのチャンピオンシップ区分でそれぞれ32秒34、1分10秒34のタイムを叩き出していずれも優勝。同時に日本選手権の標準記録を満たしたことから、今回の出場が叶った。ここまでの躍進を振り返り、橋本さんは開口一番、「自分でもびっくり」とおどけると、担当の中村裕明コーチ(32)は橋本さんを「心配性であがり症。それが逆に本番で好結果に結び付いたのでは」と評す。
橋本さんは区内在住で、共和中の3年生。両親の勧めで4歳から水泳を始めた。中村コーチによると、自己管理に秀で、練習も休みなく続けられるのが強みだという。その中で、著しく成長を遂げる分岐点となったのは、昨年8月に遭った交通事故。足を負傷したため治療に努める間、ストロークを重点的に練習したことで、200mのレースで上位レベルとされる25m中の8回のストロークができるようになり、推進力がアップ。好タイムへとつながった。
「練習通りの泳ぎを」
コーチと臨む初めての大舞台。橋本さんは8日に行われる50m平泳ぎに出場する。強豪がひしめく中、どれだけ練習通りの泳ぎを発揮できるかが好成績のカギとなる。今大会は東京五輪代表の選考も兼ねる最も重要なレース。中村コーチは「パリ五輪を意識できるところまで来た。そこまで考えて育てたい」と声を弾ませると、橋本さんは今大会で順位よりもタイムにこだわりを見せる。「33秒台を出したい。どうなるかわからないけど、いけるところまで頑張りたい」
周囲も驚く成長株の14歳が、日本一の舞台でさらなる躍動を見せつける。
さがみはら中央区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
「共にささえあい 生きる社会」相模原市は、全ての人が共に支えあって生きる共生社会の実現を目指しています。 https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kosodate/fukushi/1026641/1012901.html |
<PR>