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県内初の日勤救急隊創設 労務環境整備にも主眼

社会

公開:2019年4月11日

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実際に出動する日勤救急隊員ら=市消防局提供
実際に出動する日勤救急隊員ら=市消防局提供

 救急出場件数が年々増加していることを踏まえ、市消防局は県内で初めて平日の日中専門の救急隊を消防署本署に創設、本実施した。同救急隊は2日から運用が開始され、既存の救急隊と交互に出場を行っている。同救急隊は急を要する傷病者対応だけでなく、育児職員の復帰支援の他、外国人対応として英会話に長けた職員を配置するなど様々な機能が盛り込まれ、隊員の働き方の多様性に主眼を置いたものとなっている。

 相模原市の救急出場件数をめぐっては、2018年は3万7498件で過去最多。市消防局は昨年こそ猛暑などの異常気象などが背景にあったとしながらも、出場件数は3年連続で過去最多を記録した。1日平均では約103件で、14分に1回出場の計算となる。

 そこで増加する救急需要の対策として創設されたのが「日勤救急隊」だ。出場件数が多い平日の午前8時30分から午後5時15分までの対応を強化するもので、県内初の運用となる。既存の24時間運用の救急隊と交互に出場し業務を分配することで早急な救急対応をめざす他、職員の適材適所の配置による働きやすい労務環境づくりも創設の狙いの一つだ。

多様な人材を配置

 同隊の特徴としては新たな試みが3つある。

 1つ目は育休職員の復帰支援。育児中など通常の24時間勤務を行うことが困難な職員がいることを踏まえ、勤務時間を日中に限定。同署は来年度までに女性職員の割合を2・7%から3・7%に上げる目標を掲げており、達成に向けて女性が働きやすい環境を整備した。同隊に配属される山崎愛里加さん(25)は「女性職員からすると働きやすいシステム」と話す。

 2つ目は英会話に長けた職員の配置。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、今後さらに多くの外国人訪問者が見込まれる。そのため、外国人の救急時を想定し、英語でスムーズに対応できる隊員を配置した。

 3つ目は指導救命士の配置。一定の知識、技術、経験から県に認定される指導救命士を隊長として配置し、救急隊員への指導を行うことで、より有効な救護の習得を図る。

 市消防局は「働き方改革や適材適所の人員配置により、職員が業務に集中でき、市民の皆様が安全で安心してくらせるまちづくりに繋がる」と話した。

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