小惑星リュウグウで生命起源に迫るためのミッションに挑んでいる探査機「はやぶさ2」が11日、2回目のタッチダウンに成功した。地下物質も獲得できた可能性が高いとみられる。一つの天体の複数地点から物質の採取を成し遂げたのは世界初。
津田雄一プロジェクトマネージャは同日10時51分に2回目のタッチダウン成功を宣言した後、記者会見で開口一番、「私たちは太陽系の歴史のかけらを手に入れることができました」と笑顔で感想を口にした。続けて「100点満点でいうと1000点。言うことなし。チームの事前準備を含め完璧だった」と振り返った。機体は予定位置とほとんど誤差なく着陸したと考えられるという。併せて地下物質を採取できたこと、世界初の成功を成し遂げたことについても触れ、「太陽系の歴史に見合うデータが得られたと考えている」と話した。現在、はやぶさ2は正常な状態で運用されており、来年末に帰還準備に入る。
はやぶさ2のミッションを応援しようと、市立博物館で行われたパブリックビューイング(PV)には開始前から50人以上が並ぶなど盛況。タッチダウンの成功が報告されると、大きな歓声と拍手が飛んだ。中には感極まって涙を流す観客の姿も見られた。参加したにこにこ星ふちのべ商店会会長の萩生田康治さんは「地元でこんな世界的な成功を収めてくれて、感激していますし、とても誇りに思います」と話し、喜びを爆発させた。
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