弥栄高校社会科の永瀬一哉教諭がこのほど、父・宏一さん(故人)の自伝を基に明治末期から戦後の市民の生活やまちの様子をまとめた『父に学んだ近代日本史―永瀬宏一の自伝を紐解く』(揺籃社)を出版した。
執筆の契機は2005年、永瀬教諭が自宅のたんすから父の手書きの自伝を見つけたことに始まる。明治41年に現在の渋谷区で誕生し、関東大震災の被災経験や教諭時代を経て昭和31年に永瀬教諭が生まれるまでを記した父の自伝を目にし、「何らかの社会的還元になり、後世に伝える必要がある」と考え、14年の歳月をかけて書籍化にこぎつけた。
同書では、関東大震災が東京の人々の人間関係・地縁血縁関係を遮断したこと、自転車やリアカーに税金がかけられていたこと、対英米戦争中の英語教育の状況など、市民から見た市井のリアルな様子が父・宏一さんの言葉で語られており、これに対する永瀬教諭の見解や感想が述べられた文章構成となっている。
永瀬教諭は「日本史の教科書には載っていない近代史を民衆感覚で実感できる。それぞれのご家庭はどうだったかを考えるきっかけにして頂ければ」と話している。
読者3人にプレゼント
本紙では同書を読者3人にプレゼントする。希望者は住所・氏名・年齢・電話番号・「今年本紙を見て気になった記事やコーナー、今後本紙で取り上げてほしい話題」を明記し、ハガキ(〒252―0239相模原市中央区中央2の6の4)かメール(【メール】s-chuo@townnews.co.jp)でタウンニュース「書籍読プレ係」まで応募を。7月27日(土)必着。当選は発送をもって。
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