県中学校軟式野球大会が7月28日から31日まで開催され、緑が丘中学校と大野台中学校(南区)の合同チームが激戦を勝ち抜き、単独出場校以外で初の優勝旗を手にした。同チームは県代表として8月6日から群馬県で行われた関東中学校軟式野球大会にも出場。惜しくも初戦で敗れたものの、市の中学野球史に大きな足跡を残した。
市では、昨年夏の市大会終了後に3年生が引退し、部員が9人に満たない中学校が4校あった。そのため4校でくじ引きを行い、2つの合同チームが誕生。その一つが緑が丘中と大野台中だった。
不安の中でスタート
平日は別々の練習を行い、土日に合同で練習や試合を行う日々。試合後には見つかった課題を話し合い、各校が持ち帰って練習に励んだ。「想像以上に難しかった」と話すのは緑が丘中野球部顧問で合同チームの監督を務めた三輪健介教諭(29)。作戦やサインの共有はもちろん、行事やテスト期間なども学校ごとに違うため、合同練習できる日が限られてしまうからだ。また、翌春に新入部員が入ってくれば、各校が単独で出場できる可能性も出てくる。限定的なのか続いていくのかも分からず、選手の間にも不安そうな空気が流れていたそうだ。そして迎えた春季大会の抽選会。合同チームは、その後の大会にも一緒に出場できることが分かり、両校とも安堵したという。
呼吸を合わせ快進撃
今年4月、それまで5人だった大野台中には8人の1年生が入部。一方、緑が丘中は、一時は10人が集まったものの、退部もあり8人に。練習は以前と変わらず別々に行い、合同練習や試合で、コンビネーションや呼吸を合わせていった。目標は「県大会出場」と定めた。
7月13日から始まった県中学校総合体育大会相模原ブロック。29チーム中、上位3チームが県大会に進めるこの大会を見事に勝ち進み、準優勝に輝いた。そして挑んだ県大会。24チームが出場した同大会でも快進撃は続き、海老名中(海老名市)との準決勝を2-1の接戦で制すると、東山田中(横浜市)との決勝も延長戦の末に3-2で勝利し、合同チームとして初めて県の頂点に立った。
関東大会は初戦で敗れたものの、三輪教諭は「大会に出られるだけでもありがたいと思っていたので、優勝は感無量。令和の夏は忘れられないものになった」と話している。
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