市は、緑区青山で調査・検討を進めている「(仮称)新斎場」(新たな火葬場)の整備について、8月3日と4日に緑区内で市民説明会を開き、今年秋頃に基本計画の検討に着手する考えを示した。併せて、検討に入るこの段階で、名称を「新たな火葬場」から「(仮称)新斎場」に改めるとした。
新斎場整備について、これまで市は「青山」(帝京大学青山グラウンド)を最終候補地(案)として、地域住民らに対する説明を重ねてきた。今年2月、葬儀式場の併設や周辺道路の整備などについて協議していくことを条件に地元から賛同の意向が示され、懸念されていた土砂災害などの安全対策に関しても基本計画を作成する中で検討が可能として、青山を最終候補地として決定していた。
今回の説明会で市は、今後の取り組みについて、今年の秋頃から施設の機能や建物・駐車場・緑地の配置などの土地利用計画、法面や擁壁、進入路、雨水排水処理などの土砂災害対策、費用や事業手法など、具体的な新斎場の基本計画を検討していくことを報告。併せて、串川・鳥屋の両地域振興協議会と、環境整備について協議を進めていくとした。
施設機能の考え方として、式場は200席程度を想定し、葬儀の小規模化の傾向などに対応して柔軟に利用できるよう構造を検討する。地域性などを考慮し駐車場は少なくとも200台程度が必要と見込む。火葬炉は一日24件の需要に対応する試算で8基が必要とし、ペット炉は設置しないことを前提に進めるとした。
2024年度中の供用開始を目標に20年度までに基本計画をまとめ、21年度中の都市計画決定、23年度中の着工を目指す。
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