音楽療法士として活動する小林朱見さんは、音楽を通じて津久井やまゆり園(緑区千木良)の関連施設と交流を続けている。
小林さんは2013年から毎月2回程度、津久井やまゆり園の関連施設を訪れ、障害者も扱いやすい楽器を使った演奏や歌、ダンスを一緒に楽しむことで心を通わせる音楽療法「みゅうじっくぼうる」を行っている。「音楽で利用者の方が感じるストレスを発散できる上、心身機能の向上にもなります」と笑顔を見せる。
事件の前日も同園で活動を行っていた小林さん。事件のニュースを見て「信じられなかった。何が起こっているのか」と混乱した当時を振り返る。事件直後には「私にできることが少しでもあれば」といても立ってもいられず、園舎の体育館で一緒に歌いピアノを弾くなど、音楽の力で利用者の心の傷を癒すことに尽力。「効果は少なかったと思う」と肩を落とすが、利用者たちは一緒になって歌ってくれた。
同園関連の別の施設では「なるべく早くいつも通りにしたい」と、事件後中止していた活動を3週間後に再開。「利用者の方々に音楽を楽しんでほしい」という思いで、現在まで途切れることなく精力的に続けている。
同園は21年に千木良の施設の建て替えが完了する予定で、その後は芹が谷と両拠点となる。「千木良で再生したやまゆり園で、またみゅうじっくぼうるを続けたい」と未来を見据える小林さん。今後は年に一度、障害者をはじめ、誰でも参加できるコンサートの開催などを通じ、「共生社会実現への一助になれば」という思いを込めて、支援を続けていくつもりだ。
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