大学2年生のとき、友人に誘われて軟式テニス部の門を叩いた。あれからテニス歴は60年以上。西水満さん(横山在住)は80歳になった今も週1回はテニスを欠かさぬ現役プレーヤーだ。
大学で入部したての頃は全くの初心者だったこともあり、「最初は後輩の玉拾いばかりやらされていた」と当時を振り返る。大学卒業後、三菱重工に入社後も軟式テニス部に入部。地道にレベルアップしてきた西水さんはここでもメキメキと腕を上げ、社内大会で3位に入賞したことも。それでも転勤を契機に、一時はテニスから遠ざかっていたが、1984年に相模原に新居を構えると近所にゼストテニスクラブの存在を知り、早速入会。今度は軟式から硬式へとスタイルを変え、スクール生としてのテニスライフをスタートさせた。初めは打ち方の違いに戸惑ったが、慣れてくると硬式テニスの面白さに引き込まれていった。
ナダル選手を参考にすることも
西水さんはテニスの面白さを「ラリーが続くこと」と言い切る。自身の納得のいくショットが出ればうれしさが沸いてくるという。テニスは週1回のレッスンのほか、市営コートが取れれば、昔のテニス仲間と試合をすることも。ウィンブルドンなどの試合もテレビで観戦。同じ左利きのラファエル・ナダル選手のプレーを見て参考にすることもよくあるという。
ここまで長くテニスを続けられた秘訣を「スクールで丁寧に教えてくれたから」とした上で、「上達が喜びとなり、楽しみになった」。そしてとにかく「長く続けることが大事」と力を込める。
これからもテニスは続けていくつもりで、「緩いボールしか打てなくなっても、ラリーを楽しみたい」と笑う。継続は力。上達を励みに続けてきたテニスは、生きがいであると同時に、健康な身体づくりも担っている。