秋の全国交通安全運動の一環として相模原警察署は今年から、交通ルールの徹底を目的に近年問題視される高齢者および二輪車、自転車事故に重点を置いた「交通死亡事故抑止対策プロジェクト」を11月末まで実施している。市内各地で精力的に啓発イベントを行い、さらなる意識向上を図る構えだ。
同プロジェクトは交通事故による死亡者数を減少させるため、取り締まりや安全教育を強化。同署の職員が地域の祭りやイベントなどで体験会や講習会を実施し、市民に交通ルール順守の呼びかけなどの活動をしている。
10月1日現在、市内の事故発生数は621件。発生率は県内でワースト4位。自転車事故数はワースト2位、高齢者に関する事故数は3位、二輪車事故数は9位と悪い順位が並ぶ。事故の総数に占める構成率も高齢者と自転車事故が前年より増加した。
同プロジェクトを担当する飯高千里交通第一課長によると、自転車事故の多くは「スマホを見ながらなど、いわゆる『ながら運転』などの不注意によるもの」という。一方、市内の高齢者関連の事故は「交差点の出合い頭で多発している」と指摘。若い頃に比べ反応速度が衰えているため一瞬の判断に迷いが出ることもあるという。飯高課長は「自転車、二輪車はマナーを守って乗ってほしい。高齢者の方はまずは自分の現在の身体能力を知り、余裕を持った歩行や運転を」と呼びかける。
市内各地で体験会
同署では交通ルール普及・啓発のために市内イベントに参加する。陽光台公民館で10月27日 に子ども向け交通安全装置「わたりジョーズ君」の体験会を行う。同プロジェクトの詳細は同署交通第一課【電話】042・754・0110へ。
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