深刻な社会問題である児童虐待。児童福祉学科を置き、学生が日頃から子どもと接する機会の多い和泉短期大学では、学生主導で虐待防止の啓発活動を行っている。
同大では2009年から、ボランティアサークルと有志が中心となり、市民にオレンジリボンを配布している。リボンは学生の手作りで、今年は4000個を作成した。
同サークル部長の小野家渓さん(2年)と副部長の吉田亜美さん(同)は、街頭配布を契機に「児童虐待の事実に目を向けてほしい」と訴える。虐待事件が報道されるたび、「なぜ事件が起こってしまうのか」と深い悲しみを覚えるという2人。虐待防止のために必要なことについて小野家さんは「子育てに不安を持つ親も多いと思う。そうした親への支援も必要」とし、吉田さんは「児童虐待の問題をもっと身近に感じてほしい。子どもを守れるように地域が一体となるべき」とする。2人は最後に、「子どもには未来や可能性がある。これからも私たちなりの思いを伝えていければ」と話した。
駅で配布
同大は8日、関係団体らと協働し、橋本駅でオレンジリボンの街頭配布を行った。学生らは道行く人たちにリボンやメッセージカードを配布。「子どもたちの未来を守るため、虐待防止を」と呼びかけた。
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