さがみはら中央区版 掲載号:2019年11月21日号 エリアトップへ

二本松在住吉川大地さん 紅綬褒章を受章 人命を救助 県内唯一

文化

掲載号:2019年11月21日号

  • LINE
  • hatena
紅綬褒章を受章した吉川さん=11月15日撮影
紅綬褒章を受章した吉川さん=11月15日撮影

 緑区二本松在住の吉川大地さん(28)がこのほど、2019年秋の紅綬褒章を受章した。受章の一報を受けた時は、「何を言われているのかわけがわからず、びっくりした」と吉川さん。受章のきっかけとなった人命救助について当時の現場を振り返り、その様子を語った。

 紅綬褒章は、自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した人を対象に、毎年春と秋に天皇陛下から授与される褒章の一つ。紅綬褒章は今回、全国で6人(いずれも男性)が受章。県内では吉川さんが唯一の受章者となった。また、県内の褒章受章者51人の中で、吉川さんが最年少だった。

 3月17日の午前11時40分頃。勤務先の靴店へ出勤するため、吉川さんは二本松の自宅から、店舗が入っているイオン橋本店へ自転車で向かっていた。橋本6丁目のJR横浜線大山街道踏切で、八王子方面からの電車待ちのため遮断機が下りたその時だった。一人の女性が遮断機をくぐり、線路内に進入した。「何をしているんだろう。まあ、渡り切るだろうな」。吉川さんはそう思ったものの、女性は線路上に止まり空を見上げて動かない。電車は警笛を鳴らしてもう目の前に接近している。「非常ボタンを押している余裕もなかった」と、とっさに自転車を飛び降りた吉川さんは、遮断機をくぐり、走って女性の腕を引き、最後は抱きかかえるようにして反対側で踏切を待つ人の中に飛び込んだ。

 「頭の中が真っ白だった」。間一髪で電車との接触を免れ、誰かが呼んだ救急車の音が響いた。たまたま近くにおり、警笛を聞いて駆けつけ、一部始終を目撃した白バイ隊員から「ぶつかったと思った」と言われるほどのタイミング。のちに電車の車載カメラで確認した警察からは「3秒遅れたら当たっていた」と言われたという。「その女性しか見ていなかったので電車が目に入らなかった。周りの人の話を聞いて、後でゾッとした」と吉川さん。勤務先へ着き緊張の糸が切れると全身が震えて鳥肌が立ち、「しばらく仕事が手につかなかった」という。

 吉川さんはその後、人命救助の功労を称えられ、北警察署長、市消防長、県警本部長、警察庁長官から立て続けに感謝状を贈られた。

 「それで終わった話だと思っていた」という吉川さん。今回の受章は、「まったく考えていなかった」と驚いた表情を見せていた。今後は、「より社会に貢献できるような人間になれたら」と話した。

(公社)神奈川県薬剤師会

11/18〜23「くすりと健康相談薬局」県下一斉相談日。認定薬局はHPで。

https://www.kpa.or.jp/for-all/21511/

<PR>

さがみはら中央区版のトップニュース最新6

田名に大型物流施設

田名に大型物流施設 経済

来年8月完成 公共利用も

2月20日号

過去最大の3072億円

2020年度当初予算案

過去最大の3072億円 経済

5年連続増 台風関連重点

2月20日号

「アンコン」で市内初の金

共和中合唱部

「アンコン」で市内初の金 教育

関東への切符つかむ

2月13日号

団地×女子大=地域活性

団地×女子大=地域活性 文化

公社と相模女子大が協定

2月13日号

区内から2社認定

神奈川なでしこブランド

区内から2社認定 社会

細かな需要への対応評価

2月6日号

蛍保護団体へ市が指定

阿津川

蛍保護団体へ市が指定 社会

5カ所目 「観光の目玉に」

2月6日号

「原爆」作品、米大学に収蔵

写真家江成常夫さん

「原爆」作品、米大学に収蔵 文化

日本人初 「核廃絶で意義」

1月30日号

相模原市のご葬儀

ニーズに応じた家族葬プランをご用意

https://daviusliving.jp

(公社)神奈川県薬剤師会

11/18〜23「くすりと健康相談薬局」県下一斉相談日。認定薬局はHPで。

https://www.kpa.or.jp/for-all/21511/

<PR>

あっとほーむデスク

  • 2月20日0:00更新 スポーツ

  • 2月13日0:00更新

  • 2月6日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2020年2月20日号

お問い合わせ

外部リンク