来季からラグビートップリーグに参戦する地元クラブの三菱重工相模原ダイナボアーズ(本拠地田名)はこのほど、神奈川県と学校法人岩崎学園(横浜)の両者と連携し、更なるラグビーの発展と普及を目的とした新たな事業を行うこととなった。学生など若年層のアイデアを積極的に取り込み、新たなファン層の獲得や競技のすそ野拡大につなげていく考えだ。
三菱重工は昨季、トップチャレンジリーグから入替戦に進出。鬼門の舞台で勝利を収め、12季ぶりに昇格を決めていた。
こうした中、日本でラグビーワールドカップが開催。トップリーグの県内唯一のクラブで、日頃から積極的に地域貢献活動を行う三菱重工は、大会で高まった機運を生かして新たなファン層の獲得をめざし、スポーツ振興に注力する神奈川県、県と包括協定を結び県内に専門学校7校を持つ岩崎学園とともに事業を進めることとなった。
学生目線で広報
三者は今後の取組みとして、若者の感性や発想を生かしたプロモーション活動を実施。岩崎学園の学生が実際のトップリーグの試合の広報ポスターを制作して来場を呼び掛けるほか、三菱重工の試合や練習を学生が観戦・取材し、チーム紹介や観戦ポイントなどを「初心者・若者目線」でまとめた特集ホームページを作成する。
競技のすそ野拡大に向け、同学園で地域の親子を対象とした「タグラグビー教室」も開催。三菱重工の選手が講師となり、初心者でも安全にプレーできるタグラグビーを親子一緒に楽しむことで、ラグビーの魅力を伝え、興味・関心を高めていく。さらに来年度以降、理学療法学科を構える同学園のインターンの場を三菱重工が提供する構想も上がっている。
同クラブ営業統括の佐藤喬輔さんは「他ではない新たなやり方、切り口で事業を進めていけると思う。クラブとしてラグビーの楽しさや素晴らしさを伝えていくことが使命。若い方々のアイデアや発信に期待したい」と今後の展望を口にした。
ラグビートップリーグは来年1月に開幕する。
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