日本アメリカンフットボールの最高峰・Xリーグ(Super)所属のノジマ相模原ライズは12月22日、富士通スタジアム川崎で同リーグ下部・エリア2位のアサヒビールシルバースターとの入替戦に臨み、接戦の末、32対20で逃げ切り来季の残留を決めた。
ライズはK/P鈴木健太のフィールドゴールで幸先よく先制するもすぐにタッチダウンを奪われ、攻撃のリズムをつくれず。それでも主戦QBジミー・ロックレイからのパスで着実に前進し、守備のもつれを突いてRB東松瑛介やRB宮幸崇がタッチダウンに成功するなど地力を見せる。後半も一進一退の攻防が続いたが、ロックレイからのパスに反応した宮幸のこの日2度目となるタッチダウンで突き放すと、相手QBの4度のパスミスに乗じてRB森本紘介が試合を決定付けるタッチダウンを奪い勝負あり。最後まで攻め続けたライズが、雨中の入れ替え戦に終止符を打った。
試合後、ライズの選手、スタッフは雨にもかかわらず地元から駆け付けたファンの声援に応えて手を振りながら、安堵の表情を浮かべていた。負ければ下部転落となる重圧を跳ねのけての勝利。それは残留を決めただけではなく、キャッチフレーズの「陽はまた昇る」の名のもと、来季の逆転を期待させる大きな勝利となった。