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ボクシング 波多野陽(はる)さん 「日本キッズ」 初代王者に 「夢はオリンピック」

スポーツ

公開:2020年2月6日

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 プロジムで練習するJCL(ジュニアチャンピオンリーグ)の中学生と、アマジムで学ぶUJ(アンダージュニア)の中学生のチャンピオン同士が対戦し、真の王者を決定する「第1回キッズボクシング統一王座決定戦」が、昨年12月に初開催され、上溝中学校2年の波多野陽さん(13)がアマチュア代表として40kg級制覇とMVP獲得の快挙を成し遂げた。2つのリーグが初めて対戦する歴史的な一戦で、ボクシングを始めてわずか4年で栄えある称号を手に入れた。

 波多野さんがボクシングを始めたのは小学5年生のとき。サッカーチームに所属していたが、「チームでなく、自分の力のみで結果が出る」という競技の魅力に惹かれボクシングに転向した。

 元ボクサーの父親と二人三脚で、放課後には都内の白井・具志堅スポーツジムやコサカボクシングジム(町田市)など名門ジムで技術を学び、休日になれば埼玉や群馬をはじめ、名古屋、大阪、岐阜など様々な地域のジムの練習に参加し力をつけた。一番近くで成長を見守る父・淳さんは「もともと才能がある方とは思わない。ただ努力し続けることができている」と評価する。血がにじむような鍛錬は徐々に実を結び、「全日本UJボクシング大会」で全国を制するなど着実に前進し続けてきた。

ペースを譲らず完勝

 墨田区総合体育館のメインアリーナで行われた今回、波多野さんはUJチャンピオンとして参戦。アマチュアを代表して出場しているというプレッシャーを全身に感じたが、「勝つ気しかなかった」。

 試合は3ラウンド制。1ラウンドは自分の距離を保ち、相手の攻撃をもらうことなく落ち着いた試合ができた。2ラウンドではスタンディングダウンを奪うが、気持ちが焦り、無用な連打を繰り返しスタミナを消耗してしまう。そして迎えた3ラウンドでは反省をすぐさま生かし、果敢に攻めながらも自身が心がける相手にペースを握らせない「きれいなボクシング」を徹底。2度目のダウンを奪い、KOを勝ち取った。

 攻め続ける姿勢と圧倒的な手数を評価され、最優秀選手賞にも輝いた。「勝てたのは嬉しかったが、MVPをもらえるとは思わなかったのでびっくりした」と屈託のない笑顔をみせる。

 統一王者に輝いたが、おごりはない。「自分的には内容はまだ足りない。もっといい勝ち方を極めて行きたい」。すでに高校でのボクシングを見据えて階級を上げ、違うステージで戦うためのトレーニングに休む間もなく励んでいる。めざす夢は「オリンピックで世界を獲る」。その強い思いを胸に、王者の戦いは続く。
 

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