さがみはら中央区版 掲載号:2020年3月26日号 エリアトップへ

鳥に関するエッセイ集「とり・トリのおはなし」を出版した 藤井 和子さん 南区東林間在住 75歳

掲載号:2020年3月26日号

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「気づくこと」で世界広がる

 ○…所属する「阿(あ)夫(ふ)利(り)嶺(ね)俳句会」の会報誌に連載してきたエッセイを一冊にまとめ、このほど日相印刷から出版した。2002年から続く連載の中から、今回選んだのは79編。スズメやカッコウ、メジロなど、身近な鳥たちのエピソードが大半を占める。過去に書いた文章を探し、加筆修正する作業に要した期間は約2カ月。「それでも、自分の写真で飾られた表紙を見た時、嬉しくて苦労も吹き飛びました」

 ○…中学生の息子さんに誘われて、横浜三渓園の探鳥会に参加したのが、双眼鏡を持ったきっかけ。「そこまで鳥に興味があったわけではないけど、誘ってもらえたことが嬉しくて」と振り返る。観察によって鳥を探す楽しみを覚え、そのまま2人で「日本野鳥の会・神奈川支部」、県央地区で活動する「ふれあい自然探鳥会」に入会。双眼鏡をお供にバードウォッチングに勤しむようになった。「いっぱい歩いているおかげかな。この年まで大きな病気もしてないの」と微笑む。

 ○…知り合いの紹介で入った俳句会だが、「実は俳句を作るのは苦手」だそうだ。それでも本が完成した時、寄贈の手配やメディアへの情報提供などを率先して行ってくれたのは会のメンバーだった。「日本各地の俳句仲間からお礼が届いたり、本当に皆さんに感謝している。だから次は、俳句作りを頑張ります」

 ○…過去にはメジロを保護し、自宅で育てたことも。家族揃って可愛さにメロメロだったとか。「ふと周りを見渡せば、鳥はいつもそばにいる。ちょっと意識するだけで世界が変わりますよ」。季節によって観られる鳥の種類も違う。そう考えると普段の散歩も、見える風景が変わっていくという。「鳥を入口に、自然に興味を持ってもらえたら嬉しいですね」
 

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