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アプリ活用し遠隔保育 田名幼稚園 教諭が対策

教育

掲載号:2020年4月23日号

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子どもたちが映る画面に向かって紙芝居の読み聞かせをする教諭=17日、田名幼稚園
子どもたちが映る画面に向かって紙芝居の読み聞かせをする教諭=17日、田名幼稚園

 新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点による外出自粛で休園、休校が全国的に相次ぐ中、区内の田名幼稚園(水郷田名)では15日からアプリを活用した遠隔保育を開始した。中継して、自宅に居ながら画面越しに教諭と顔を合わせて行う保育は市内でも珍しい。同園では遠隔保育を通じて「子どもたちが少しでも発散できれば」と期待を寄せる。

 「zoom de 保育」と名付けて同園で取り組んでいるのは、パソコンやスマートフォンなどを使いオンラインで会議などを行う際に使われるアプリ・zoomを活用した遠隔保育。保護者はアプリを取り込むだけで参加可能で、画面から教諭たちの歌や踊りのほか、絵本などを読み聞かせる様子が配信され、子どもたちは映像を見て反応を返すなど相互にかかわり合うことができる。

 同園では3月からこのアプリを活用して職員会議などを行う中で、4月8日から自主登園による再開をめざしていたものの、前日の7日に緊急事態宣言が発令。教諭たちはすぐに対応策を検討し、これまで会議で培ったノウハウが生かせることや、表情を見せ合うことでコミュニケーションを取りやすくし、再開後により親近感を持って登園できるようにしてもらおうと、アプリによる遠隔保育の実施を決定。ただちに保護者に連絡し、参加方法を伝えた。保育は家事などの時間に配慮し、午前10時からの開始に。決まった時刻に行うことで、子どもたちの規則正しい生活習慣の徹底にも気を配った。

 17日に行われたのは、まだ登園経験がない年少クラスの保育。視聴状況を確認した後、保育を開始すると、教諭たちは伴奏に合わせた自己紹介や「鯉のぼり」の歌の披露、親子で楽しめる簡単な鯉のぼりの作り方の説明などを行った。続いて担任教諭が子どもたちの名前を一人ひとり読み上げ、子どもたちは元気な声であいさつ。紙芝居の読み聞かせにも笑顔を見せていた。

 遠隔保育は当面、年少、年中、年長の各クラスに分けて週3回実施する予定だが、慣れてくれば回数を増やしたい考え。保護者からも好評の声が上がっていることから、同園では緊急事態が解除されるまで継続する方針だ。同園の永保貴章副園長はこの取り組みについて「(登園が叶わない状況下で)子どもたちに何とかかかわりたい、その気持ちの一部」と表した上で、「子どもたちが少しでも外に気持ちが向くように、また安心して幼稚園生活を迎えてもらえるように努めていきたい」と話し、取り組みへの思いを込めた。
 

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