上溝地区田中自治会(邉見昭二会長)は4月18日・19日、新型コロナウイルス感染症拡大の予防支援の一助として、マスク工作キットを同自治会会員の約600世帯に配布した。
新型コロナの拡大を受け、市内でもマスク不足が問題となる中、「会員の助けになることがしたい」との思いから、副会長の佐藤晶永さんがマスク工作キットの配布を発案。オリンピックや新型コロナの影響で、既に中止が決定していた上溝夏祭りや夕涼み会の予算約100万円を活用し、上溝のウレタン加工会社・相模カラーフォーム工業に協力を仰ぎ、キットを作成した。
キットには横40cm、縦15cmのウレタン製の布50枚と型紙が封入されており、型紙に添ってハサミで切り取り、糸やテープで鼻に接着する部分などを固定するだけでマスクが完成。洗浄を行えば1枚につき4回程度使用できるため、約200日分を賄えることになる。加えて同会では、マスク不足解消だけでなく、このキットが長引く休校により自宅待機を余儀なくされる子ども達の図工教育の一環になることも見込んでいる。
18日には同会役員らが梱包したキットが各班の運営委員に手渡され、2日間にかけて運営委員から各世帯に配布。感染防止を避けるため、希望者には軒先やポストに投函するなどの配慮もなされた。マスクを受け取った会員からは「手に入らないのでありがたい」との声が上がった。
佐藤副会長は「市内外からも問合せが相次いでいる。このマスク工作キットが広がりを見せ、必要な人に届いてくれたら」と期待を寄せた。
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