星が丘地区社会福祉協議会では、地元住民ボランティアが自宅で手作りマスクを製作し、必要な住民や障害者施設などに届ける「手作りマスクプロジェクト」を6月から開始した。
同地区社協では、住民同士の支えあいや地域活動の新たな担い手の発掘を目的とした「ちょっと手伝い隊」事業を約2年前から行っており、今回のプロジェクトも自宅でできるボランティアとして同事業の一環で始まった。
プロジェクトでは地域住民からボランティアを募り、自宅にある材料や同地区社協が提供した材料でマスクを製作してもらうほか、マスク作りに必要な布・ガーゼ・ゴム紐の寄付のみも受け付けるなど、事業に関わりやすくしながら地域活動の新たな参加者の発掘を図る。
製作されたマスクは高齢者支援センターや市社協を通して、マスクを必要としている住民や障害者福祉施設などを中心に寄付していく方針。11日には寄付の第1弾として近隣の障害者地域作業所「陽だまり」に、個別包装された手作りマスク50枚が届けられた。
寄付を受けた同事業所の森路子さんは「地域の皆さんに見守られているような心づかいを感じてうれしい」と笑顔で話し、同地区社協は「今だからこそ地域の力をお借りして、地区スローガン『やさしさいっぱい星が丘』の気持ちでマスク不足に対応できれば」と述べた。
新型コロナウイルス感染症で予測されている第2波にも備え、同プロジェクトは終了時期を決めずに長く続けていく予定だ。