中央区を拠点にダンスサークルを立ち上げ20年近く。子どもから大人までがヒップホップと呼ばれるアップテンポのダンスを楽しめるようにしてきた。
モットーは自然と笑顔になれる空間づくり。パフォーマンスの順位を競うコンテストへの出場を目的とせず、リズミカルな音楽に乗り笑顔になることを大切にしてきた。「まず、指導する私が楽しんできました。もう20年近いのか、という感じです」
自身、ダンスを始めたのはサークルを立ち上げる少し前。ミュージカルを見て当時3歳だった次女が「私も踊りたい」と。ダンスを習わせたところ、娘が笑顔でステップする姿に「輝いている。私もやってみたい」と引き込まれた。
それまで本格的に取り組んだスポーツなどはなかったが、アップテンポの音楽に自然と身体が動き、「めっちゃ楽しい」と。
一緒に踊るメンバーが「同じ方向」を向いていることにも魅力を感じたという。元々があねご肌。地域のまつりのために「ダンスを教えて」と子どもたちから頼まれれば断る理由はなかった。それがサークルの始まりだ。
幼稚園児から40代男性のメンバーにも「静ねぇ」と呼ばせ、「みんなのママですよ」という思いを込める。
分け隔てなく友だちのように話しかけ、だからこそ、子どもたちは「大人の目」を気にせずに思うままにステップを踏める。大人の会員はほとんどがそんな子どもたちの姿を見て入会。笑顔が笑顔を呼び、サークルは続いてきた。
目指すは、サークルを法人化すること。近年は、ダンスが踊れるオリジナルの服を制作し、ウェブサイトでの販売を開始。
「私が動けなくなってもこの場が無くならないようにしないとね」。家族であるメンバーを笑顔にする――。そんな思いが原動力だ。
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