先ごろ発足した「JAXA宇宙科学研究所と夢を創る会」の発起人代表を務める 茅 明夫さん 淵野辺在住 70歳
「はやぶさが景色を変えた」
○…地域住民がJAXAとの交流をさらに深め、応援する気持ちを表現できる場の創設を目的に、「JAXA宇宙科学研究所と夢を創る会」の設立に尽力し、発起人の代表に。これまでにも設立への機運はあったが、昨年暮れにJAXAの教授から期待の声を受けたのが後押しとなった。
○…約30年前、淵野辺のまちづくりを行政と模索する中、1989年にJAXA相模原キャンパスが開設。これを機に当時の淵野辺駅北口の商店街・淵野辺商店連合会が「銀河をかけるまちふちのべ」を掲げ、通りに冬の星座を名付けるなど宇宙をテーマにまちづくりを展開した。その中で2010年、全国で小惑星探査機はやぶさの感動の地球帰還により全国で「はやぶさブーム」に。乗りかかる形で、はやぶさグルメやグッズのPRに成功した淵野辺はメディアから「宇宙に一番近い町」として取り上げられ、その名を轟かせた。「はやぶさが景色を変えた。この10年の淵野辺はすごく面白かった」と感慨深く振り返る。
○…生まれも育ちも淵野辺。淵野辺小、大野北中、厚木高校から中央大学理工学部へ。人間工学を専攻しその道を志すも父親が病に伏したため、家業を継いだ。家族は妻、長男、長女に孫が1人。孫には1カ月に1度しか会えないが、携帯の待ち受け画面にし、その日を心待ちにしている。
○…さまざまなイベントの火付け役だが、「面白がって一緒に取り組んでくれた人たちのおかげ」と感謝を忘れない。会の初ミッションははやぶさ2帰還の盛り上げ。パブリックビューイングの開催など、地域を、住民を巻き込んだ催しに想像をめぐらせると、「今後10年も楽しみだな」とニヤリ。宇宙を通じた、まちづくりへのアイデアは無限に広がっている。
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