田名地区は市の総合防災訓練の地域会場に指定された2016年から11月を総合防災訓練月間と定め、毎年地域を挙げての訓練が行われている。今年は特に新型コロナ対策に重点を置きながら、1日に田名小学校での避難所開設運営訓練、8日に安否確認訓練を実施した。同地区では「自分たちのまちは自分たちで守る」を掲げ、自主防災意識の向上と定着を図っている。
1日の田名小での避難所開設運営訓練では、同地区の9自治会から約120人が参加。例年は模擬避難者も100人ほど参加するが、今年は新型コロナの影響で運営スタッフのみに縮小して行われた。
訓練は新型コロナ感染拡大防止のための人員配置や作業手順などの課題点の洗い出しが主眼。同小避難所のほか近隣の田名中学校避難所を担当する市職員を講師として招き、フェイスシールドやゴム手袋などの着脱方法をはじめ、消毒液の作製などの指導を受けた。参加者は実践形式で熱心に作業に取り組んだ後、運営にあたっての問題点などについて意見を交わしていた。
同小避難所の運営協議会会長の田所治夫さんは「作業の中でさまざまな検討を行い、コロナ禍での新たな課題の洗い出しができた。必要に応じてマニュアルを見直すなど、いつでも動ける心構えを持てるようにしたい」と話す。
8日の安否確認訓練は地域住民も参加して同地区全域で行われた。同訓練では災害発生直後を想定し、各自治会自主防災隊は自治会内の各世帯を回って、家族の安全が確認できたことを示す黄色い旗の玄関先での掲出状況を確認。掲出された旗を集計し、連合自主防災隊と無線機で被害状況や安否確認の情報について連携を図った。
同地区ではさらに11月29日(日)にも田名北小学校で避難所開設運営訓練を行う。今後も災害発生時に備え、地区全体でコロナ禍を見据えた自主防災意識の定着に注力する方針だ。
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