4月に開校した市内初の義務教育学校「相模原市立青和学園」(青野原/小畑弘文校長/学園生数79人)の開校記念式典が14日、同校体育館で開催された。コロナの影響で半年遅れとなった式典には、全学園生、保護者や地域住民ら約200人が参加。関係者からは「豊かな自然のもと、地域一体となった教育を実践するコミュニティ・スクールとして、実りある教育の現場としたい」と期待の声が挙がる。
義務教育学校は、1人の校長のもとで9年間の一貫した教育を行う、小学校、中学校とは別の校種の新たな学校。青和学園は市立青根小・中学と青野原小・中学の4校を統合し、市内で初めて開校された。青野原小・中の校舎を活用している。
開校式典は当初、4月に行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染防止に伴い一度中止になった。学校は臨時休校、分散登校を経て、子どもたちが全員一斉に登校したのは6月15日。小畑校長は「新学校での活動はまだ、実質5カ月弱。この期間、青和祭体育部門などで子どもの主体性が見られ、その成長には目を見張るものがある。こうしたことは、これまで4校で行われてきた教育の土台の上に、青和学園における小中一貫教育の成果が現れている」と振り返る。
地域一体の教育を
式典は感染防止対策を講じながら3部制で行われた。1部では鈴木英之教育長が青根・青野原の「青」と、和を大事に令和を生きる意味で「和」を合わせた校名の由来を説明。その後、小畑校長が「学園生と地域がともに創り上げるこの式典を契機に、コミュニティ・スクールとして地域と連携・協働した教育活動を推進していきたい」と挨拶した。祝いに訪れた本村賢太郎市長は「素晴らしい自然のもと、夢をもった学園生活を過ごして欲しい」と話した。
2部では、同校の高橋純教諭が考案した校章と、校歌『一つの「青」』が披露された。校歌は主となる文言を公募。旧青根小で10年間コンサート活動を続ける東京フィルハーモニー交響楽団首席チェロ奏者の金木博幸氏が自身の案も合わせてまとめた。作曲も担当した金木氏が青根の思い出などを語った後、全学園生で校歌を合唱。3部では東京フィルトップメンバーによる演奏や同校教諭による歌が披露され、式典を祝った。
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