緑区大島在住で、先ごろWBO(世界ボクシング機構)世界フライ級チャンピオンに戴冠した中谷潤人選手(22)=M.Tボクシングジム所属=が20日、市役所を訪れ、本村賢太郎市長に王座獲得を報告した。
中谷選手は、11月6日に後楽園ホールで行われたジーメル・マグラモ選手(フィリピン)との同級王座決定戦で、8ラウンドKO勝ちを収めた。
試合後初めての公の場ということもあり、多くの報道陣が集まる中、中谷選手は本村市長へ「相模原市に明るいニュースをお届けできてうれしく思う」と勝利を報告。本村市長は「本市にとって大きな宝物をいただいた」と功績を称え、「また強い選手に勝って防衛を続けてほしい」とエールを送った。このあと本村市長から中谷選手へスポーツや学術、芸術分野などでの活躍を称える「称賛の盾」が贈呈され、中谷選手からは自身のサインが入った試合当日のプログラムが市長へ贈られた。
世界戦後、この日まで英気を養った中谷選手は「こんなに休んだのはプロになって初めて」と苦笑い。それでも、「この2週間で、次にするべきことは整理できている」と力強く述べ、翌日からの練習に向け「ウズウズしている」とはやる気持ちを言葉ににじませた。今後は未定というが「たぶん防衛戦になる」とし、「しっかりクリアしたい」と先を見すえた。