4月から相模原少年補導員連絡会の会長を務める 若本 英子さん 淵野辺本町在住 64歳
「見守りの輪」広げたい
○…相模原少年補導員連絡会が1964年に発足して以来初となる女性会長に抜擢され、4月に就任。これまでにも、女性として県下初の交通指導員や市内初の消防団員となって道を切り拓いてきた。その経験を生かし、「女性・母親の目線を活動に取り入れ、知恵を出し合って子どもの居場所をつくりたい」と意欲に燃える。
○…北海道函館市出身。キリスト教系の高校時代にボランティアと出会う。活動を通して学んだ「奉仕の精神」に強く共感し、今も数多くのボランティアに取り組む原動力となっている。大学進学を機に上京し、子どもが好きだったことから社会科教員の道へ。結婚や子育てで教員から離れた時期もあったが、県内の高校や市内の公立中学校で19年間教鞭を執った。その間、家族の理解を得ながらボランティアに打ち込んだ日々を振り返り、「好きなことをずっとやらせてくれた家族に感謝だね」と感慨をにじませる。
○…趣味は月に2回の旅行。特に温泉を巡るのが好きで、地域のボランティア仲間と「温泉部」を立ち上げるほど。夫とはドライブ旅行が定番で「一番ほっとするし落ち着く」と微笑む。
○…駅周辺で夕方に見回りを行う街頭指導を主体とする同会だが、時代とともに子どもの遊び方が変化している事への対応の必要性を感じている。コンビニや公園に集まる子どもが減り、孤立して目が行き届かなくなることが増えたためだ。「地域に見守られているんだと子どもたちに感じてほしい。公民館や関係団体との協力はもちろん、若いお母さんにも参加してもらいたい」。女性ならでは柔軟性と持ち前の行動力を強みに、地域一体となって子どもに寄り添う「見守りの輪」を広げていくつもりだ。
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