南区の区制施行10周年記念事業として、15日から相模大野駅にグランドピアノが設置されている。相模大野ステーションスクエアを彩る高さ12メートルのクリスマスツリーと一体化したアート作品となっており、実際に誰でも演奏することが可能だ。
区と小田急がコラボ
「相模大野ステーションピアノ」と題された今回の企画は、南区と小田急SCデベロップメント(東京都新宿区)が共同で行う事業。さらに、ピアノの周りのアーチなどの装飾は女子美術大学(南区麻溝台)の学生が、「いたずら小人のクリスマス演奏会」をテーマに可愛らしく手掛けた。(公財)相模原市まち・みどり公社も協力し、同公社が育てたシロタエギクが雪化粧のように全体を彩る。
設置は25日まで
使用されるピアノは、緑区藤野にある藤野中学校で長い間活躍してきたグランドピアノ。その後、使われなくなり廃校となった小渕小学校(緑区)に保管されていたものを今回、新たに整備して使用する。
設置期間は12月25日(金)まで。正午から午後6時まで演奏が可能で、その間は市職員が常駐する。
演奏希望者には当日会場で整理券を配布。マスクの着用や手指の消毒、検温、演奏者登録カードへの記入などが必要となる。演奏時間は1人10分間。南区役所地域振興課では「感染症対策を徹底しながらになるが、多くの人に医療従事者への想いを込めた音色を奏でてほしい」と話している。問合せは同課【電話】042・749・2135へ。