緑区橋本在住の伊藤孝久さん(69)が、スポーツ振興に顕著な功績を残したとして文部科学省から「スポーツ推進委員功労者表彰」を受けた。伊藤さんは「25年間の活動が評価されて光栄。昔から体を動かすことが好きで、委員の活動も楽しみながらやれた」と喜びを語った。
スポーツ推進委員とは、全国の市町村においてスポーツ振興や普及のために住民に対して実技の指導や大会・イベントの準備などを行う行政から委託を受けた非常勤職員。1957年の開始時は「体育指導員」と呼ばれていたが、2011年から「スポーツ推進委員」に名称が変更。市内では約250人が地区ごとに活動している。
同表彰は、スポーツ推進委員の中で長年の功績が顕著な人を文部科学省が表彰するもの。今年は全国で84人、県内からは8人が表彰され、市内では伊藤さんが唯一の受賞者となった。
伊藤さんは、1993年度から2018年度に退任するまで25年間にわたって同委員として活動。退任するまでの8年間は、同委員連絡協議会の副会長も務めた。心掛けてきたのは「生涯スポーツ」。シャトルの先端がスポンジボールになっており滞空時間が長い「ファミリーバドミントン」や、やわらかいビーチボールを使用する「ビーチボールバレー」など、老若男女が楽しめるような「ニュースポーツ」の普及活動に尽力してきた。10年前には同委員会の50年の歩みをまとめた記念誌の制作にも力を入れたという。
伊藤さんは、都内の私立中学校で事務長や教頭を勤めたあと、3年前から橋本公民館(緑区)の館長に就任。コロナ禍で公民館主催のイベントがなかなか開催できないが、「スポーツの楽しさをもっとみんなに知ってもらいたい。橋本公民館でも誰もが垣根なく親しめるイベントや講習会を開いていければ」と今後の抱負を語った。
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