世界が直面するあらゆる問題を解決するために国連で定められた国際目標「SDGs」(持続可能な開発目標)。相模原市は、その実現へ向けた潜在能力の高さが認められ、昨年内閣府から「SDGs未来都市」に選定されるなど、取り組みのさらなる推進が期待されている。本紙では、相模原市出身でスーパーモデルとして世界の第一線で活躍を続け、2019年から消費者庁エシカルライフスタイルSDGsアンバサダーとして活動の場を広げている冨永愛さんに、SDGsに関する考え方や今後の相模原市の可能性などを聞き、2週にわたり紹介する。※リモート取材
―冨永さんがSDGsに関する意識を持ったきっかけ、公に発信するようになったきっかけは何だったのでしょうか。
「息子を出産したことが大きなきっかけです。安全な食事を与えていきたいということと、私自身も妊娠、授乳をきっかけに安全な物を食べなければいけないなと。最初から特に、意識をしていたわけではないですが、子育てを通して自然とそういうことに気を付けるようになったということですね。公の場での取り組みとしては、消費者庁のエシカルライフスタイルSDGsアンバサダーに就任させていただいてからです。ジョイセフ(女性のいのちと健康を守るために活動している日本生まれの国際協力NGO)のアンバサダーにも就任していますが、役割は広報なので外側へ伝えていく活動も始めました。ジョイセフに携わる以前にも子供地球基金やWFP(国連世界食糧計画)の顧問などをしていました。WFPは食品ロスに大きな関わりがありますし、子供地球基金は子どもの健康や保健というSDGsにも関することなので、かなり前からこうしたことには関わってはきています」
―冨永さんはトップモデルとして活躍されていますが、ファッションとSDGsというのは、どのような関連があるとお考えですか。
「ファッションに限らず、どんな企業もSDGs、地球環境に対しての責任というのは持たなければいけないことだとは思っていますが、ファッション業界というのは世界で2番目に環境を汚している産業で、そういうことを踏まえても、ファッションの環境に対する責任は大きいのかなと思います。そう考えると、今はどのブランドも、環境や人権、ジェンダー、医療問題などに対していろいろな取り組みをしているので、やっと日本でここまでSDGsが普及し始め、よりファッション業界もやらなきゃならないな、という気持ちになっていると思うし、やるべきだと私は思っています」
―冨永さんがモデルを始められた頃と今とでは、その取り組みの様子は違いますか。
「全然違います。今は見なくなりましたが毛皮なんて当時は山ほどあったし。キャリアが長いので時代は変わりますよね(笑)。でもそれは良い変化だと思っています」
【1月7日号へ続く】
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