新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が国から7日に発出されたことを受け、感染拡大防止の推進と増加する感染者への迅速な対応策として、市は現体制を整備し新たな組織を設置した。今後開始されるワクチン接種の動向も注視しながら、並行して準備を進めていく。
具体的には、疾病対策課から「感染症対策班」と「新型コロナウイルス感染症緊急対策班」を分離し、新たに「感染症対策課」として組織を再編した。加えてワクチンの導入後、速やかな接種体制につなげるため、疾病対策課内に「新型コロナウイルスワクチン接種班」が設置された。
新型コロナに関して疾病対策課は、これまでも市内感染者の病状把握や疫学調査などを行ってきたが、感染者の数は増加傾向の状況。このままでは難病対策や予防接種といった同課の通常業務をひっ迫する恐れもある上、今後のワクチン接種開始に向けても着実に準備を進める必要があることから対策を急いだ。コロナに特化する感染症対策課を設置することで、さらなる感染者の増加に対応していく構えだ。
とりわけワクチンについては、2月下旬をめどに医療従事者を対象に接種開始する方針を国が示しており、市議会でも近くワクチンに関する補正予算の審議が始まる見通し。3月下旬からは高齢者を皮切りに順次市民への接種が始まる予定だ。
来るべき市民へのワクチン接種に備え、現在、新型コロナウイルスワクチン接種班は医師会や病院協会といった関係団体と協力して接種体制を整えるとともに、全市民へワクチンの2回接種が行き渡るよう、周知や接種場所、受診方法などの検討を続けている。周知は随時、市の広報紙やホームページで発信。接種場所については、体育館などの広い場所を活用した集団接種も視野に入れているという。
疾病対策課の八鍬栄次課長は「まだ国からの情報が今ひとつ不透明だが、市民の皆さんに安心していただけるよう、市から丁寧に情報を提供していきたい」と話している。感染症対策課の吉田健一課長は「今後も不要不急の外出の自粛や会食を慎んでいただき、手指消毒など衛生面での対策も徹底してほしい」と感染拡大の防止に向け理解を呼びかけている。
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