相模原市をはじめとした県内の12市町が指定されている「さがみロボット産業特区」の最先端ロボットプロジェクト推進事業として、綜合警備保障(ALSOK)が9日、無人航空機(ドローン)を使った河川維持管理の実証実験を相模川の高田橋上流で行った。
同事業では県が特区内で実験場所を提供するなど、生活支援ロボットの実用化の援助を行っている。今年度採択されたALSOKのプロジェクトは、ドローンが豪雨などの災害時に自治体職員による巡視を代行するほか、災害後の変状の解析といった河川の維持管理を目的としている。
実験では、豪雨災害時を想定し、雨や風に強いドローンが撮影した際、AIによる検知の可否を確認。直立していたり、しゃがんだり倒れていても検知できることが確認された。結果として、河川から離れた場所からでも残留者を発見できるようになり、人命救助にもつながる。今後はスピーカーを搭載して残留者に呼びかけられるよう性能を上げたい考えだ。
実験を主導した同社の金子真さんは「一昨年も相模川で被害があったように、水害が増えている。河川に近づく危険な職務の負担軽減になれば」と期待を込めた。県産業振興課さがみロボット産業特区グループの本間陽一さんは、「プロジェクトが早期に実現され、災害対応に活用されることを期待している」と話した。
|
<PR>
さがみはら中央区版のローカルニュース最新6件
|
|
新人にマナー研修4月21日 |
|
|
|