インターネット上で文化芸術支援コンサートを主催した相模原市文化協会会長の 池田 宗道さん(本名:池田直道) 南区豊町在住 75歳
相模原の文化活性化担う
○…市内19の団体を取りまとめる市文化協会の会長を務めて4年。60年近い同協会の歴史で初めて、コンサート動画の配信を試みた。目的は長引くコロナ禍でパフォーマンスの場を奪われた若手アーティストらの応援と、市民を音楽で元気づけること。「挑戦だが、楽しんでもらえれば」
○…市茶道連盟の会長も兼務。母親が教室を開いていたが、子どもの頃は茶道にあまり興味がなかった。高校生の時に振舞われた知人が点てたお茶がおいしく、それをきっかけに母から茶道を習い始めた。大学から本格的に力を入れ、表千家に入門した。茶道の魅力は「日本文化の結集」。茶器、掛け軸、茶室、どれをとっても日本の歴史が積み重ねてきた技術が光る。研鑽を重ねる中で、変わらず一番大切にしていることは「おいしいお茶を点てる」
○…大学卒業後、工場設備などを設計する会社に就職。世界中を飛び回る仕事に夢中になった。クウェートで大規模プロジェクトに携わり、作り上げた設備がイラクとの戦争によって破壊された経験も。「あの時はあぜんとした」。非日常的で大変なことも多かったが、「面白い仕事だったね」と懐かし気に目を細める。現役時代は仕事が忙しく、あまり茶道に力を入れる機会はなかったものの、「不思議なもので外で経験を積むと、自然と腕に表れるんだよ」とほほ笑む。
○…めざすのは「平等に楽しめる会づくり」。同協会の構成員は第一線で活躍するプロから、趣味で芸術を楽しむアマチュアまで立場はさまざま。それでも「各分野で頑張っている人を支える」という思いは変わらない。「会が中心となって相模原の文化を活性化させたい。これからも新しい方法を模索していく」と先を見据える。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|