小惑星リュウグウでの試料採取に成功し、昨年12月に無事に地球帰還を果たし宇宙科学研究所(宇宙研)で解析が進められていた、探査機はやぶさ2再突入カプセルが12日から16日にかけ、市立博物館で感染対策を実施して世界初公開された。公開初日は世界的偉業の達成を記念して相模原市などがプロジェクトチームを表彰。以前から交流のある共和小学校の児童も駆けつけるなど「相模原産」の宇宙ミッションが残した功績を市を挙げて祝福した。開催中は全国から応募があった約6700通(約18000人分)から抽選で選ばれた4800人が来場した。(3月15日起稿)
はやぶさ2は生命起源の解明をめざし2014年に打ち上げられた探査機で、水や有機物など生命の元となる材料を含むリュウグウで試料を採取し、地球に帰還するミッションを行った。カプセルは大気圏再突入で機体から切り離されて降下し、豪州の砂漠に着地。宇宙研に到着後、試料解析が進められている。
一般公開に先駆けて行われた記念式典では、カプセル帰還をめぐるこれまでの経緯を説明した後、プロジェクトチームの功績を称え、市やJAXAの関係施設がある7自治体で交流を深める「銀河連邦」による表彰が行われた。宇宙研の國中均所長は「相模原で生まれ、種子島へ打ち上げに行く際も市民に応援してもらった。はやぶさ2のカプセルをこの場で報告できてうれしい」と話すと、相模原市出身である津田雄一プロジェクトマネージャは「昨年12月に地球帰還の指令を出したのがここ相模原の宇宙研で、100名の研究者と議論したのがこの博物館。たくさんの困難に打ち勝ったこの場所で見せられることは感慨深い」と地元での公開について喜びを示した。
出前授業を通じてJAXAと交流があった共和小学校の5年生116人もお祝いに駆け付け、はやぶさ2応援メッセージを國中所長、津田マネージャに贈呈。カプセルも見学して回った。はやぶさ2が大好きで応援してきたという村上大空(たく)さんは「いろいろ構造がわかった。今まで宇宙に行っていたものがここにあるなんてすごい」とうれしそうに話していた。
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