杉の木などから生み出される木工品の数々。上矢部在住の小峰忠夫さん(81)は自身の趣味としてだけでなく、知り合いなどからの依頼を受けて木工品づくりに精を出している。
幼少の頃から工作などものづくりが好きだった小峰さんは、バスの運転手を務める傍ら、55歳頃から時間を見つけては製作に打ち込むようになった。主に設計図を用意せず、作りたい品の見本を購入し模造しながらオリジナルの作品に仕上げていくやり方で、「誰に教わったわけでもなく、我流で」と自負する。全て手作りで、自宅の作業場では切断した木材をかんなで削って部品にした後、それぞれを組み立てていく。これまでに製作したのは、靴べら、箸置き、鍵掛け、刀掛け、おぼん、煙草ぼん、額縁など。普段は畑仕事中心の生活だが、雨が降って畑に出ないときなどのまとまった時間を製作に当てている。「(定年退職して)周りの人は暇になったなんていうけど、おれは忙しくて仕方ない。暇なんてないよ」と笑う。
今後は仏像、能面づくりにチャレンジするつもりだが、彫刻する上で高い技術力を要するため「ちょっと難しいかな」とも。それでも、「作ったものを喜んでもらっていってくれるのがうれしくて。だから続けているんだ」。まだまだ81歳、創作意欲は増すばかりだ。
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