田名中学校2年の須田煌大さん=K―1ジム相模大野所属=が4月11日に東京都内で開催された「第10回K―1アマチュア全日本大会」のジュニア(中学)1年生の部Bクラス―60kgで優勝し、同大会3連覇を果たした。
立ち技格闘技「K―1」を老若男女問わずに誰でも気軽に挑戦できるスポーツにする目的で開催されているアマチュア大会。須田さんは元格闘家の父・大さんの勧めで小学4年生から同競技を始めた。同大会に初出場した一昨年には優勝と同時にMVPを受賞。そこから今回まで3連覇と、今や同年代に「敵なし」と言える強さだ。
しかし須田さんは今大会について「試合内容が納得できるものでなかった」と悔しさを滲ませる。その理由は昨年から相次いでけがに見舞われたことにあった。
昨年7月、須田さんは練習時に背骨を疲労骨折し、全治3カ月と診断された。「絶対安静」を言い渡され、競技生活で初めて練習しない日々を過ごした須田さんは「体を動かせない期間に不安やもどかしさを感じていたが、完治すると信じていた」と振り返る。その言葉通り後遺障害を残さず背骨は完治。出場が危ぶまれていた同大会の予選が新型コロナの影響で今年3月に延期していたのが幸いとなり、1月から練習を再開していた。
調子を取り戻そうとしていたところだったが、今度は2月に股関節を疲労骨折。再び練習に制限がかかり、ハイキックなどが出せなくなった。コロナ禍の自宅トレーニングなどでその様子を近くで見ていた大さんは「もう続けられないんじゃないかとも思った」と吐露する。
それでもあきらめずに出場した同大会。治りきっていない身体でリングに上がった須田さんは「今までできていたことが、けがでできなくなっていた」と不満げに語る。一方で2度の骨折を乗り越えた経験は大きく、「今後いかにけがをしないように練習するか、身体のケアやストレッチなどにも重点をおきたい」と前向きだ。
めざすのは「全戦無敗のチャンピオンとしてプロ人生を終えること」。そのためにもやはり「プロ入り」が目下の目標だ。「大会連覇にはこだわっていない。自分個人が強くなることができる道を模索していきたい」と話し、今後の活躍を誓った。
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