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相模原総合美術部 「見て、私たちの作品」 校内にオリジナル壁画制作

教育

公開:2021年5月20日

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完成した壁画と同校の美術部員達
完成した壁画と同校の美術部員達

 緑区大島にある相模原総合高校(小松巌校長)の美術部がこのほど、校内の階段踊り場にオリジナルデザインの壁画を完成させた。同校は2023年度に城山高校と再編統合し、校舎は城山高校を使用することが決まっているが、部長の芝田真穂さん(3年)は「作品が長く残るかより、今この校舎で過ごしているみんなを明るい気持ちにする作品にしたかった」と思いを話した。

 小松校長によると、同校内にこのような壁画が描かれたのは初めて。制作したのは、美術部に在籍する芝田さん、鈴木楢磨さん(2年、以下同)、中原将さん、細野結愛さん、金子彩夢さん、田端桜也さんの6人。同部では年に1回、部員たちで共同作品を制作することが習慣になっていたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で休校期間や活動制限があり、思うように活動できない状態が続いていた。

「明るい気持ちになる絵を」

 そうした中、昨年の秋口に芝田部長が「こんな状況だけど、みんなで何か一つの作品を作りたい」と提案。部員たちで検討した結果、一昨年の共同作品としてペットボトルの蓋で大きな絵画を作る「キャップアート」を手掛けたことや、横浜市の美術科のある高校で校内に壁画を描いている学校があることから、校内にオリジナルデザインの壁画を制作することに決定した。キャンバスは、「一番多くの生徒が行き来する」(芝田部長)2・3年生の下足場と2階をつなぐ階段の踊り場の壁全面を使用。学校側から承認を得て、今年の冬休み明けから塗装作業に入った。

 作品のテーマは『共栄』。「古く歴史のある校舎なので、反対に活発で明るい絵にしたかった」(田端さん)という言葉通り、イエローでポップな背景に、生命力を感じる1本の木と、それに集うさまざまな動物たちが描かれている。感染対策で部活動の時間が短縮される中、6人は地道に塗装作業を重ね、3月下旬に完成させた。

 約3カ月間の制作期間を振り返り、「同じ色を作るのに苦労したけど、また機会があればやりたい」(芝田部長)、「高さが3m近くあり、脚立に乗っての作業が怖かった」(金子さん)、「立派な作品に仕上がった」(中原さん)、「階段を上りながら見ると余計に迫力を感じる」(細野さん)、「コロナ禍で無事完成してよかった」(鈴木さん)、「塗装中は細かな作業が多かったので完成して離れて見ると一層感動した」(田端さん)と感想を口にした。

 前原顧問は「作品の完成度が高いのはもちろん、生徒発信で一つの作品に取り組めたことが何よりの成果では」と話している。
 

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