相模原市消防局は10日から3日間、訪日外国人旅行客や在住外国人などへの対応力向上のため、消防指令センターで多言語対応訓練を行った。
相模原市には約1万6千人の在留外国人がおり、人口は年々増加。最も多いのは中国人、続いてベトナム人で、どちらも英語圏ではない地域の出身。そのため同局は、増加する英語を母国語としない外国人に向けて、救急サービスの向上のために多言語対応訓練を実施する運びとなった。訓練は3日間で行われ、合計で約170人の救急隊員が参加した。
アプリなど活用
訓練では外国人からの119番通報を受信した際を想定して、同局の通信指令員が電話通訳センターを介して「三者間同時通訳」を行う流れを確認。また、実際の現場を想定した訓練では、救急隊が31種類の言語に対応した音声翻訳アプリ「救急ボイストラ」を使用して医療機関への搬送に必要な聴取や、応急処置などの訓練を行った。
訓練には市内で働くベトナム人が協力。参加者からは「英語が理解できない外国人も多いので、『やさしい日本語』での会話が重要」「ボイストラを使用する場合は、できるだけイエスかノーかで答えられる質問がよい」などの声が上がった。救急隊から「訓練中の自分たちの活動で不快なことや、不安な気持ちにさせることはなかったか」との質問も飛んだ。
参加した隊員は「たいへん勉強になった。今後も外国人の方が日本で安心して生活できるよう、今日の研修を救急活動に生かしていきたい」と意気込んだ。
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