東京五輪聖火リレーの公道走行の中止に伴い、セレブレーション会場である緑区の橋本公園で6月29日に代替イベントとして点火セレモニーが行われ、県選出などのランナーたちによって相模原で初めて聖火がつながれた。イベントは関係者のみの無観客開催だったが、ランナーたちはトーチキスで互いにポーズを決め、会場はたくさんの笑顔であふれた。
月崎さん「相模原代表」胸に
代替イベントは横浜市、藤沢市を含め3カ所で行われ、相模原市は2日目の会場となった。三浦市・横須賀市・鎌倉市・海老名市・厚木市に相模原市を加えた6市のおよそ80人のランナーが参加。トーチで聖火をつなぐトーチキスを行った後、2人1組で思い思いにポーズを披露する形式で進行した。中にはポーズの際に掛け声を上げて気合いを見せるランナーも見受けられた。
相模原市のランナーはリレーの最後に登場。県選出の4人にスポンサー枠を加えた18人が、本村賢太郎市長、黒岩祐治県知事らが出席する中、イベントの最後を飾る聖火皿への点火は、小惑星探査機はやぶさ・はやぶさ2のイオンエンジンの開発に携わった、市内在住でJAXA宇宙科学研究所の月崎竜童さんが務めた。聖火を受け取った月崎さんはトーチを聖火皿に向け、静かに火がともされると会場からは拍手が沸き起こった。
イベント後、月崎さんは本紙の取材に答え、聖火リレーについて津田雄一はやぶさ2プロジェクトマネージャからの推薦によって今回の参加が実現したことに感謝の気持ちを示し、「JAXA、そして相模原の代表として臨んだ」と胸中を明かした。その上で、つながれたトーチからの熱量に、「いよいよ五輪が来たんだと実感した」と興奮気味に話した。コロナによる困難な状況の中で、「五輪を日本に任せて本当に良かったと世界に思ってもらえるように頑張りたいと思った」と心境を語り、「後で振り返ったときに、五輪が安全に開催され、日本のアピールにもなったと両方が伴っていればうれしい」と願いを込めた。
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