さがみはら中央区版 掲載号:2021年7月15日号 エリアトップへ

第42回全国中学生選抜将棋選手権の県予選女子の部で優勝した 五十嵐 琉珂(いからし るか)さん シュタイナー学園中等部在学 14歳

掲載号:2021年7月15日号

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昨日の敵 今日なら勝てる

 ○…「将棋は年齢関係ない。ずっと負けてた相手に勝てた瞬間が好き」。8歳のとき、同じマンションに住み、家族とも親交のある「おじさん」に初めて駒の進め方を教わった。子どもでも楽しめるよう、『歩』を取ったら相手の好きな駒と交換できる、などの特別ルールが存分に盛り込まれたものだ。たくさん褒めてもらった経験が心地よく、住まいがある八王子で、羽生善治さんも通った八王子将棋クラブで腕を磨いた。

 ○…今年5月に行われた全国中学生選抜将棋選手権の県予選。この1年、コロナで公式戦が開催されず、大会に出場できたのは昨年の同大会以来1年ぶり。研鑽のため、オンラインでさまざまな相手と対局は重ねていたものの、「目の前に人がいるのといないのでは違う」。棋力の低下が心配だった。決勝となった対局は三番勝負。勝敗は最終戦までもつれ込んだが、「ここまで来たら攻めるしかない」と腹を決め、執念で白星を勝ち獲った。

 ○…最終戦の直前、戦法のアドバイスをくれたのが、同大会男子の部に出ていた双子の弟だ。両親や6歳離れた姉は将棋をやらないが、弟とは同じタイミングで将棋を知り、長年競い合ってきた。弟は惜しくも本選途中で敗れてしまったが、「私より断然強い」。弟の分も、全国大会で力を出し切ることを誓う。

 ○…盤上で見せる貪欲さとは打って変わり、性格は「人見知り」。しかし、対局を通して知る相手の性格や、大会でしか会えない他県の仲間など、将棋を介してできた大切にしたいつながりがある。加えて、内に秘める競争心もある。「棋力が同じくらいの相手には負けたくない」。8月に山形県で行われる全国大会では、「まず一勝」が目標だ。
 

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