超破壊型打撃格闘技を掲げる「Krush・127」が7月24日に後楽園ホールで行われ、田名塩田在住のRAN選手(MONKEY☆MAGIC KICKBOXING STUDIO所属)が女子フライ級に出場した。延長ラウンド(R)までもつれ込む激闘の末、真優(まひろ)選手(月心会チーム侍所属)に惜しくも判定で敗れた。
同大会の舞台に立つのは2度目。真優選手とは両者ともに高校生だった3年前の大会「K―1甲子園」で敗戦して以来初めて顔を合わせた。現在はベルトがかかる試合にも出場する真優選手との対戦が決まった際、RAN選手は「圧倒的に倒してやる」と、来るリベンジマッチに闘志を燃やしていた。
試合は壮絶な大接戦となった。1Rはともに間合いをとり、打ち合いとはならない。2RからはRAN選手が積極的に前に出てパンチを繰り出すが、真優選手が組んで抑えてしまい、レフェリーから警告を受ける。その後、真優選手から前蹴りやバックブローを受けるも接近戦を続行し、RAN選手にも組付きで警告が出された。3Rに入ると開始直後から激しい打ち合いに。組み合う場面が多くなるが、真優選手が距離を取るとRAN選手はすかさず前へ出て攻撃。飛んできた左フックにも右ストレートで応戦して終了。判定の結果、真優選手に1点入るもドローとなり、延長Rに突入した。
延長開始から30秒ほどは互いに警戒し、睨み合いの状態が続く。RAN選手はパンチで前へ出るが再び真優選手に組み止められ、ひざ蹴りで返されてしまう。判定は2―1で僅差ではあったが、勝利をつかむことができなかった。
身体に抱きつき攻撃を封じる真優選手のスタイルを試合前から警戒し、対策したというRAN選手は「練習が足りなかった」と振り返る。「負けて、今どれだけの実力なのかわかった。精神的な面でも今の自分を超えたい」と自らを奮い立たせるように話すRAN選手。18歳の彼女の目標は「成人式でベルトをかけること」。「応援が支えになっています。試合後、皆さんの笑顔を見るために、次は勝ちたい」と、これからも戦い続ける決意を見せた。