東京2020パラリンピック陸上競技T52クラス400m、1500mで金メダルを獲得したモリサワ所属の佐藤友祈選手が11日、オンライン報告会を行った。
プロに転向
デジタルフォントの開発・販売などを行うモリサワ(本社:大阪府)は、2020年11月から「さがみはらSDGsパートナー」に参画。同社はユニバーサルデザインに配慮したフォントの提供などを通じて、情報配信におけるコミュニケーション向上を目的に市と連携し、SDGs達成に向けた協業に取り組んでいる。
佐藤選手は10年に脊髄炎が原因で車いす生活に。ロンドンパラリンピックをテレビで見たことをきっかけに陸上競技を始め、16年にはリオパラリンピックで銀メダルを獲得するなど活躍。今年1月にプロ転向し、モリサワに所属した。
パラスポーツを推進
オンライン報告会には佐藤選手のファンや支援者が参加。ライバルのレイモンド・マーティン選手を残り50mで制した400mのレースを振り返り、「とても緊張した。勝利した瞬間は気持ちよかった」と笑顔。1500mレースは「想定とは違うレース運びになった」と言うが、主導権を譲らずに振り切りパラレコードを更新。佐藤選手は「たくさんの人にこれまで支えられてきた。どのピースが欠けても金はなかった。新国立競技場に2回も日本の国旗を揚げられたことがうれしい。応援メッセージが力になった」と、周囲の人への感謝も述べた。
参加者から「なぜこんなに早いのか」と質問が飛ぶと、佐藤選手は「自分が最強だと信じて、周りに無理だと言われても諦めずにやり続けた結果だと思う」と回答。そのほかにも「サッカー選手としてオリンピックに出たい」という少年に、「掲げた目標をぶらさず、夢を追い続けて欲しい」とエールを送る場面もあった。
佐藤選手は今後の目標として、24年のパリパラリンピックに新種目で出場と金メダル獲得を挙げた。あわせて同社と協働して行う競技用の車いすの寄贈プロジェクトの旗揚げも発表し、パラスポーツ推進にも意欲を見せた。
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