田名地区の水道道付近の畑でおよそ180cmの高さに育ったサトイモが黄色い花を付けた。「十数年に一度」とも言われる珍しい花の出現に栽培する阿部トミ子さん(南区在住)は、「種芋から育つから花が咲くなんて知らなかった。本当にびっくり」と、目を丸くして喜んだ。
日本で広く栽培されているサトイモは東南アジアが原産とされる熱帯の植物。高温・多湿・多雨な気候を好むため、日本で花を咲かせるのは非常にまれで、田名地区で30年以上サトイモを栽培している阿部さんも初めてのことだという。
これまで同じ畑内の別の場所でサトイモを育てていたが、古い倉庫を撤去した後の土地に今年3月に初めて種芋を植えた。阿部さんが花を見つけたのは8月30日、大きく育った茎を掻き分けて見ると、新たに植えた200株の内22株に円錐型で水芭蕉によく似た30cmほどの花が2〜5個ずつ付いていた。
通常のサトイモと比べて花を付けた株の方が生育が良く茎丈も高く育っており、「気候変動があったり、長い間休耕田だったからこんなに茎が高く伸びて花が咲いたのかな」と阿部さんは予想する。同時に花に栄養が行くことで実が小さくなってしまうのではないかという心配もあるが、「11月の収穫が楽しみ。いつも手伝ってもらう友人を集めて芋煮会をしたい」と笑顔で話した。
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