緑区在住で、ボクシングWBO世界フライ級王者の中谷潤人選手(23)=M.Tジム=は10日(日本時間11日)、米国アリゾナ州ツーソンで行われた同級1位のアンヘル・アコスタ選手(30)=プエルトリコ=とのタイトルマッチに臨み、4ラウンドTKO勝ちで初防衛を成功させた。
今年の5月に予定されていたアコスタ選手との試合は新型コロナの影響で白紙に。それでも中谷選手は「(次戦が決まるまでの)この期間に苦手なことにも取り組めている。皆さんにチャンピオンロードをお見せできれば」と練習に打ち込んできた。中学卒業後に出身地の三重県から単身で海を渡り武者修行した、思いのこもる米国での防衛戦が決まったのは6月のこと。以来調整を重ね、ついにこの日を迎えた。
相手のアコスタ選手は1階級下のライトフライ級元世界王者。この強敵に対し、中谷選手は序盤から距離をとり機会をうかがう。1ラウンド後半に中谷選手の左ストレートが挑戦者の顔面を捉えると相手は鼻から出血。2ラウンド以降、距離を詰めてくるアコスタ選手に対し中谷選手はパンチを上下に散らして対応する。その後、相手の鼻血が止まらず4ラウンド前半、レフェリーが試合続行不能を判断した。
これで中谷選手は2015年のプロデビュー以来22戦全勝(17KO)。試合後、リング上で行われたインタビューでは「ボクシングを見て湧いてくれていたので、いい勝ち方ができたと思う」と米国のファンへのアピールに手応えを得た様子を見せ、「統一戦をやりたいという気持ちは強い」と希望を述べた。
中谷選手が所属するM.Tジムの村野健オーナーは「序盤からチャンスがあれば決めるという強い気持ちで相手に圧力をかける様子が見て取れた。皆さんに喜んでもらえ米国にもアピールできてよかった」と話した。
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