SDGs(持続可能な開発目標)の理念に沿う優れた活動に取り組んでいる市内の企業や学校、NPO、自治会などを表彰する「さがみはらSDGsアワード2021」の表彰式が22日、もみじホール城山で行われ、最高賞にあたる相模原市長賞に「田名小PTA」が輝いた。
SDGsの普及啓発などを目的に(公社)相模原青年会議所(青年会議所は以下JC)と(公社)津久井JC、相模原市の3者協働で初開催した。「SDGsとの関連性・協働・調和・インパクト・将来性」の5つの視点を踏まえて実行委事務局が書面で32団体を12団体に絞り、有識者ら10人からなる審査委員会で受賞5団体を決めた。
田名小PTAは、環境にも社会にも配慮されたバナナペーパーを使用した卒業証書や独自のロゴマーク、缶バッジの作成などを通じ、SDGsに貢献するとともに子どもたちへの学びにつなげ、加えてPTAが主体となることで親へも普及していることが評価された。
本村市長から賞状を受け取った同小PTAの金井憲一会長は「今後も子どもの笑顔と未来のために頑張っていきたい」とスピーチ。式後の取材では「前会長時代から『SDGs─PTA活動』を合言葉にしてきた。子どもが地域で希望を持って過ごせるようにこれからも取り組んでいきたい」と語った。石井沙織副会長は「自分が活動することで家族ぐるみでSDGsを話題にできるようになっている」と取り組みの実感を述べた。
このほか「緑のダム北相模」が優秀賞、「ファイブスター」が協働賞、「内出中学校」「HAYAMI」が審査委員特別賞を受賞。本村市長は受賞者に賛辞を贈り、「行政だけではSDGsを発信しきれない。市民、事業者、団体の皆さんが、前例踏襲ではない相模原らしい取り組みにチャレンジすることが次世代へバトンをつなぐ。皆さんの新しい発想で持続可能なわくわくする相模原を一緒に築いていきましょう」とあいさつした。
相模原JC理事長で同アワードの実行委員長を務めた飯塚侑さんは「『SDGsは大きなことだから私たちの取り組みは当てはまらない』などと考えてはいけない。これからはさまざまな課題、特に地球の環境の変化に対し具体的な効果が求められる行動の10年」と檀上から呼びかけた。アワードを振り返っては、「相模原らしさという点で審査が白熱した。受賞者の背中を見る人が増えるようにするためには、周知だけではなく市の政策にどうはまっていくかが大切」と述べた。
同アワードは両JC合同の10月第一例会と併せて行われ、即時動画配信された。動画は現在、両JCのHPで視聴可能。
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