新年の幕開けにあたり、本紙では中央区出身のプロキックボクサー・真美選手(31)、同・RAN選手(19)、プロレスラー・渡辺桃選手(21)の3人の女性ファイターによる新春座談会を企画。それぞれのリングで活躍する3人に、競技への思いや目標などを語ってもらった。2週にわたって掲載する。(以下敬称略)
――皆さんが格闘技をはじめたきっかけを教えてください(進行役/本紙記者・今林莉菜)。
真美「5年くらい前に所属するジムの町田将栄会長の試合を見に行く機会があり、やってみたいと思いました。結構衝撃的な出会い。それまで格闘技経験はなく、最初はダイエット目的。それがいつのまにか試合に出てみたいなという気持ちになり、今に至ります。応援してくれる人がいるのがすごくうれしい」
RAN「幼稚園の年中の頃から空手など格闘技自体はやってました。ちょっといじめられていて、お父さんが『強くしなきゃ』と思って始めさせてくれた。高校1年生の時にキックボクシングに転向して、ベルトを巻いている選手を見て、私もかっこいい女、価値がある人間になりたいと憧れて、それからベルトを取りたいと思いました」
桃「初めてプロレスを見に行ったのはもう赤ちゃんの時とか。プロレス自体はずっと好きでした。両親もプロレスが好きでよく見ていました」
桃「やってみようかなと思ったのは中学2年生くらいで、なんかピュンピュン飛んだりとか、楽しそうと思って。中学2年生で練習生になって、3年生でデビュー。高校在学中も合わせて、4年間くらい学校と両立しながらやってました」
--競技を続けている中で、転機や心に残っている場面はありますか。
真美「一昨年、初めてKrush(クラッシュ)に参戦しました。対戦相手の高梨knuckle美穂選手の体が出来上がっているのを見て、フィジカルトレーニングの大切さを痛感。腹筋や背中がすごいんですよ。それからフィジカルトレーニングを取り入れるようになりました。いろいろやってますね」
RAN「前に(私と)試合した時と体が全然違いますよね」
真美「そうですね。RAN選手と戦った時と、今の体は変わっていると思います」
RAN「転機になった試合は特にないけど、周りの人が一試合、一試合ごとに『お疲れさま』と労ってくれると、やって良かったなと思います。やっぱりその場面が心に残り、いつも周りの人に感謝しています」
桃「一番心に残っているのは白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム王座)を巻いた瞬間。ベルトはめざしていたし、当時自分のユニットのリーダーだった紫雷イオさんを超える、その人に勝つというのはプロレス人生の中で大きな事でした」
――ベルトを巻いた時の気持ちは。
桃「本当に勝ったの?という驚きでした。あのイオさんに勝ったと思うと、信じられないような。団体のシンボルのベルトなので、それを自分が持っているという責任感を強く持つようになりました」
--昨年を振り返りつつ、今年の目標を聞かせてください。
真美「昨年一年は負けなしで、チャンピオンになれた。良い一年になったなと思いますが、ようやくスタートラインに立てたと思っています。もっと上をめざしたいので、NJKFミネルヴァのライトフライ級チャンピオンとして今年も負けずに、もっと価値のあるベルトにしたいなと。そしてさらに上のランクの世界にも挑戦し、活躍したいなと思っています」
RAN「壽美選手と戦ってみたいと思っていましたが実現せず、目標を達成できなかった。成人式までにベルトをかけるという夢があるので、今年は勝負の年だと思っています」
桃「昨年は赤いベルトを獲るという目標をずっと掲げていたんですが、ファイブスターグランプリも準優勝で終わってしまったので、まずは2022年ファイブスターグランプリを優勝して、赤いベルトをと考えています。目標としては『結果を出す』。それしか考えていませんね。昨年はなかなか大きな結果にならなかったので。今年こそは結果を出して行かなきゃなと思っています」
=1月6日号に続く
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