神奈川県内の商店街の優れた取り組みを表彰する「かながわ商店街大賞」が昨年12月に発表され、上溝商店街振興組合(鈴木崇之理事長)が優秀賞に輝いた。
同大賞は、多くの県民に商店街の役割や魅力を知ってもらい、県内の商店街全体の活性化に寄与することなどを目的に、県と県内経済団体により構成される実行委員会が実施している表彰制度で10回目。上溝商店街は2016年に地域の子育て世代に向けた支援の功績が認められ、最高賞の大賞を受賞した経緯がある。今回は新型コロナの影響で活動に制限がかかる中、商店街それぞれの特性に応じて工夫を凝らし、感染防止対策や新しい生活様式に対応した取り組みを行っているかなどが評価対象となった。
密避けた回遊促進
今回の応募は県内18団体。そのうち1団体が大賞、2団体が優秀賞、3団体が特別賞に選ばれた。上溝は、橋本商店街協同組合(緑区)と共に優秀賞を受賞した。
同商店街に対する講評のテーマは、「地域内の資源を大切にした独自性ある街づくり」。同商店街では長年にわたり「溝のだるま市」や「溝の酉の市」など、縁起物を販売するイベントや「溝の朝市」「溝の骨董市」といった地域に根付いたイベントを実施してきた。
加えて昨年からは、商店街区内に設置した七福神を巡り、御朱印を完成させる参加型イベント「溝の七福神めぐり」を開催。密を避けながらの商店街回遊を促進した。さらに、寺社の管理などの地域資源を大切にし、独自性のあるまちづくりを進めていることが評価された。
鈴木崇之理事長は「とても光栄。コロナ禍の中でも手探りでやってきた。評価していただきうれしい」と受賞への思いを述べ、「上溝は祭りがとても有名だが、今後は祭り以外でも寄ってもらえる街にしていきたい」と展望を話した。
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